
62年。
長く感じるけど、すごく短い年月。
私は今19歳。
それはそれで、長く感じた。
まだ20年も生きてないけど、すごく長く感じた19年。
戦争のことを考えると、62年という年月が短く感じる。
宇宙が生まれて137億年。
その中の、たったの62年。すごく短い。
短いと感じるのは、戦争を経験してないから。
戦争は、たくさんの人たちの命を奪った。
悪い事なんてしてない人たちが、殺される。
そんなこと、あっていいわけない。
私は高校1年のとき、選択の授業で戦争を選んだ。
最初はあまり知りたいとは思ってなかった。
ある日、その授業で原爆の映画を見た。
ひとつの原子爆弾によって壊された街。
ひとつの原子爆弾によって失われた命。
「父を返せ、母を返せ」。
涙が止まらなかった。
中3のときに国語の授業で読んだ「仮縫帯所にて」を思い出した。
自分がどんな姿になってしまったのか。
もう痛みなんて無かったのかもしれない。
でも、感情だけは、はっきりあったに違いない。
「悔しい」「なんで自分が」。
自分が息をしなくなる直前まで、感情はあったに違いない。
「生きたい」。原爆で亡くなった人たち全員が思ったに違いない。
何が起こったかも知らないまま、
「原爆」という言葉を知らないまま、
この世を去った人がほとんどだと思う。
外傷的にはなんとも無かった人も、
放射線によって体が蝕まれ、白血病などを発症する。
人は生きるために生まれてきたのに、
なんで同じ人間が作り出したものに命を奪われなきゃいけなかったのかな。
原爆投下を知ってたとしても、逃げれただろうか。
爆心地から何キロか離れてても被害はあった。
罪の無い人の息の根を止めて、どんな得があったのかな。
一人も犠牲にしないで戦争を終わらせることは出来なかったのかな。
広島と長崎は生まれ変わった。
でも、消えた命はどんなに平和になっても帰っては来ない。
帰っては来ないけど、平和な時代を生きてく人に託してるのかもしれない。
たったひとつしかない人の命を、
作ろうと思えばいくらでも作れてしまうであろう原子爆弾で奪う。
原爆や空襲だけが戦争じゃない。
戦争が終わっても、大事な人を失った悲しみを背負って生きなきゃならない。
「終戦」。
そんな言葉じゃ済まされない出来事が、戦争。
ほんとに、一人も犠牲にさせない世界になってほしい。